2011年07月25日(月)の名言

脚あげて 少女の投げし 飛行機の 高きコスモスの 中にとどまる (相良宏)
「お父さん。」娘の声が聞こえた。「おとうさん…。」その声が不安げに震えた。「オトウサン! 」それが絶叫に変わる。娘は、丈高いコスモスに囲まれて、私の姿を見失ったようだ。コスモスの茎は、背の低い3歳の娘にとって、まるで密林のように見えたのであろう。急いで声がする方向へ走って、泣きべそをかいている娘を抱き上げた。腕にほてった娘の身体の温かみが伝わって来た。 by大辻 隆弘[歌人] (日本経済新聞2010年10月29日)
「名言」というのとは違うが。
 情景が気に入ったので分割してTwitterに投げとこうと思ったまま長いこと忘れていたのを、こっちに再利用。

 あとは、最近の写真だったらこんなのさすがにプロの写真家の「瞬間を切り取る」能力は半端ねえなー。映画みたい。とか。幼い子供が、自分の背丈を超える草丈の花畑で遊んでいる、という情景がたまらなく好きだ。
(2011/07/30 15:59)