2011年2011年07月23日(土)のアニメ感想

 何かすんげぇものを食べさせられているのは分かるのだけれども何が口に入っているんだか分からない、という久々の感覚。これは視聴続行しつつ放映終了話を見直していく形をとらないとダメだなぁ。
 社会環境は結構ハイテクなのに、生活空間は鮮やかで原色の多い色彩の、絵本の中から出て来たようなファンタジックな生活空間。陽鞠のベッドの傍らには「Alice in Wonderland」が置いてあったし、やたらと夢想的な生活空間も意味なく描いている訳ではないんだろうなぁ。どこかで見たようなキャラデザ…と思ったら、「おとめ妖怪ざくろ」の星野リリィさんか。
 通行人とかがみんな記号的に簡略化されて(非常口の人型みたいになって)いるのには何か理由があるのか、単なる経費削減なのか、或いはその両方なのか…。
 近親相姦キター!!(厳密には"相"姦ではないが)。長男が女癖があんまり良くないというのも陽鞠のことが原因、という理解でおk??
銀河鉄道の夜…ちゃんと読まないとなぁ。

 胸を気にするちょっと可愛目の普通のサブキャラ…と思いきや、好きな相手の床下に潜り込むレベルのストーカーさん。この展開を誰が予想したかw 一教師である彼の声に石田彰が使われている時点で、単なるちょい役にはならないだろうと思ってはいたけれど、よもやこんな形でストーリーに関わるとはな…。
 主人公たちが乗ってるのは、東京メトロの中で唯一直線でなく弧に近い路線を描いて走っている丸ノ内線。名前にも"丸"という文字が入っているし、「"輪る"ピングドラム」の中では円はやっぱり大事な要素なのか。
 あの幻想空間(?)でいっつも弟だけが落っことされるのは何故だ。やはり兄が抱えてる陽鞠への恋情が関係あるの?
 ストーカー女が持ってる日記帳はOPにも出てたね。どうして幼い子が書いたような内容なんだろう。最後に日記に彼女が押してたスタンプは01話で強調されたリンゴ…ではなく桃のスタンプ。でも本人の名前は荻野目"苹果"。この辺の意味はおいおい分かって来るのかな。

 いきなり部隊壊滅から話が始まる。
 キャラ数やたら多くてついていきづらくなるし、1話で出て来たキャラの内、数人は2話以降引退して補充要員と入れ替わるし、初見だと結構分かりにくい。マイマイの殻を上下に2つつなげたような機体の形とか、オープニングと1話序盤からある女の子同士の濃厚なキスシーンとかも、結構敷居を高く感じさせてる原因の一つかも。
 「全て女性として生まれてくる世界」という設定上、キャストに男性は一人としておらず、既にオッサンになった人まで女性声優が演じているという徹底ぶり。でも、ずっと見続けていると分かるのだが話の全体としてはそんなに百合ばかりに偏った内容ではない。
 サントラとして使われているLibertango理解。
 余談だけれど、「翠玉のリ・マージョン」をネヴィリル達がやった途端に現実世界で地震が起きたので、やっぱりあのリ・マージョンにはパルプンテ的な何かがあるんだと思います。

 百合作品の主人公が総攻め、って珍しくない?それとも単に私が不勉強なだけか。序盤だと、彼女の自信の根拠も不明確な内からアーエルがやたらと偉そうに見えたり、強引で不躾だったりするところも割とイライラする気がする。先輩シヴュラにも敬語を一切使わないし。少なくとも、序盤では私はアーエルをあまり好きにはなれなかった。
 エリー退場…。ゆかなさんの声の、結構好きなキャラだったのに。今まで女の子だった子が男の子になる、ということにもの凄い残酷さを感じてしまった。それが自分の意思で望んだものと言い切れないなら、なおさら。慟哭したいのは私もだよ…。

 モリナス登場。また自信過剰が一人増えた…と思ったら、別に今話以降はそれほどでもなく、存在感自体、中盤までは薄ーくなる件について。
 ワポーリフとフロエが恋愛関係だった、ってマジかww
 下のヘリカルモートリスが空間力を、上のヘリカルモートリスが時間力を制御している、というのは結構重要な情報かも。ネヴィリルと組むときには必ずアウリーガになるアーエルの名前自体(恐らく)「空気」とか「大気」に由来した名前だろうし。
 (後で知ったのだが、この世界で神とされている「テンプスパティウム」の名前自体"時間"と"空間"の意を含んでいるらしい。)

 ガチロリじゃねぇか… >Aパートアイキャッチ(リモネ)
 しかし、次々とパルを変えてシムーンに乗り込むアーエルマジでビッチ(違 無断搭乗したりなんだり、この子は本当にやりたい放題だな。
 「仕方ないよね」と言いつつ、敵兵の指を切り落とすアーエル。その直前に、敵兵に「17まで性別を決めることなく、未分化でいられるというのはどんな気分だ」と問われていたのにも意味があるか。少女に内包された残酷さ、とかそんなの(適当)。
 どうして指を切ってる瞬間のアーエルは左目が赤かったんだろう。

 ドミヌーラ登場。この時点だとあんまりいいキャラには見えないよね。
 しかし、某氏による「作り手はキャラの唇によってその子の性的な成熟・未成熟を表現する」という言説を真に受けると、2話以降のコール・テンペストの中でちゃんと成熟しているのはネヴィリルとドミヌーラの2人だけということに…w でも確かに、アムリアとネヴィリルの2人の唇はやたらと特徴的に、というか他と区別して描かれてる気が。
 リモネは一応トラウマ持ちだったのか。彼女の成長に重点をおいた話、なんだろうけれど、それ自体はこの手の話の定跡をなぞってる感じであんまり目新しくはないかも。
 流石に12歳児相手のキスでは唇を吸ったりしないか…w
 リモネが髪を解いた姿を見てみたいと思いました。

 飛ぶ鳥はいつか止まるけれど、羽を休めてまた飛び立つ、そんなお話。
 未だに出撃をしないネヴィリル。この作品、「決断」が一つの主題になってる所がある気がするんだけれど、視聴者からすると何が悩みかも不明確な内から序盤でいきなり延々とネヴィリルが悩み始める。これが結構イライラする、のかも。途中まで見て序盤を見直したらそんな感想は抱かないんだろうし、結構面白いと思うんだけれど。初見ではなぁ。
 カイムとアルティって、カイムの方が姉なのか…。立ち居振る舞いや言動とか、外見からしてもアルティの方が姉っぽいと思うw
 ネヴィリルが選択を拒み続けたのには、パライエッタをパルに選ばなかったことに対するいたわりの情も原因の一つでした。2人の会話の後に一瞬映ったスズランの花言葉は「幸福の再来」「意識しない美しさ」「純粋」。後ろの2つは主題歌にも、意味の近い単語が入っている。「幸福の再来」は、ネヴィリルが近く復帰することの暗示、とも受け取れるか。

 マミーナ&ユン登場。
 初っ端からシリアスなライバルキャラになることに失敗してしまっているマミーナ。…とは言っても、アイムエンタープライズにある高橋美佳子さんのサンプルボイスで、マミーナとロードレアモンが以後どんな関係になるのかは、既に知ってしまっているのだけれど。
 別にこの回についてではないのだが、フロエというキャラは作り手側としては使い勝手がいいんだろうなーとは思うw 言いたいこと言ってくれるし、勝手に動くし、彼女が喋るだけで場が暗くなり過ぎるのを防げるし。彼女のシリアス回は以後あるんだろうか…いやあって欲しいが…。

 ここで話が急転換。そして、初めてアーエルが受け側に回った回。
 5話くらいから結構面白かったけれど、この辺から特に面白くなってくるなぁ。リアルタイム視聴時に、序盤で切っちゃった人は本当に勿体ないと思う。
 ドミヌーラに反抗するリモネ可愛い。
 アングラス…松来未祐さんの声も相まって結構好きなキャラだったのにあんなことに…。第2話で男体化したエリー然りアングラス然り、どうして私好みのキャラはすぐに退場してしまうんやろこの作品…。
(2011/07/30 15:29)